若い頃に聞いておきたかった「マンガ家からの5つの助言」

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若い頃に聞いておきたかった「マンガ家からの5つの助言」

若い頃に聞いておきたかった「マンガ家からの 5つの助言」:ロロノア・ゾロ風「オレには時間がねえんだ 三刀流で描くんだぜ」

『ヘタッピマンガ研究所R』を読んでみた

かれこれ半年くらい前から「ご紹介したいなあ」と思いながらも遅れに遅れ、今回ようやく記事にすることができました。

さて、そのご紹介したかった本というのが、何を隠そう(隠してないけど)この『ヘタッピマンガ研究所R (ジャンプコミックス)』なのです。

ヘタッピマンガ研究所R (ジャンプコミックス)

すでに、ご存知のかたも多かろうと思いますが、いわゆる「マンガ家になりたい人のための漫画本」です。

これがじつは、次のようなマンガ家の方々がアドバイスしてくれているというものすごくありがたい本なんですね。

  • 「村田雄介」先生
  • 「河下水希」先生
  • 「島袋光年」先生
  • 「松井優征」先生
  • そしてなんと、あの「冨樫義博」大先生

ほんともう、金言がところせましと並びまくっている素敵すぎる本なわけですが、今回はちょいと厳選いたしまして、各先生方からの助言を 5つほどご紹介させていただきます。良かったらご覧くださいませ。


若い頃に聞いておきたかった「マンガ家からの5つの助言」

1:「村田雄介」先生からのアドバイス

絵の練習をしていると、落ち込むことってありますよね。

「なぜ私はもっとうまく描けないのだろう? やはり才能がないのかなあ?」とか、「昨日まではわりとうまいこと描けていたのに、どうなっているんだ今日は!」とかね。異常に調子が出ないことって往々にしてあります。

そんなあなたに、「村田雄介」先生からのアドバイスです。(以下、『ヘタッピマンガ研究所R (ジャンプコミックス)』より引用)

「画力の成長線は曲線ではなく、階段型ですから。どっかでガツンと変化がある筈です」『ヘタッピマンガ研究所R(P18)』より

自分を信じて描き続けていれば、ガコンッと急激に成長を実感できるときがあります。まだまだ未熟な私でさえも、そういう感覚を体験したことがありますから、「ああ、分かる分かる」と感じた人は多いのではないでしょうか。

「どういう練習をするのか?」という質と、「あきらめずに描き続けるぞ!」という量、この2つさえ違(たが)わなければ、うまくならない人なんていないんですよね。

階段をのぼる寸前で「自分には才能がない」などと誤解してあきらめてしまうのは、じつにもったいないお話です。(なかなか次の段階へ進めないでいるとしたら、それは単にやるべきことをやっていないだけだと思います)

うまくなりたければ、そういう成長の階段を、ひとつひとつのぼっていくしかないんですよね。 安西先生曰く、「あきらめたら そこで試合終了ですよ」(『スラムダンク』 弟8巻 P145より引用)

「村田雄介」先生の主な作品:

アイシールド21』『曇天・プリズム・ソーラーカー』など。

アイシールド21 1 (ジャンプ・コミックス) 曇天・プリズム・ソーラーカー 1 (ジャンプコミックス)

2:「河下水希」先生からのアドバイス

「かわいらしい女性を描くのは苦手なんだよなあ」と感じている人ってけっこう多いと思うのですが、いかがでしょうか。(男性の場合とくに)

そんなあなたに、「河下水希」先生からのアドバイスです。(以下、『ヘタッピマンガ研究所R (ジャンプコミックス)』より引用)

「強いて言うなら”フェチ(拘り)”を持つことが大事なんじゃないでしょうか」『ヘタッピマンガ研究所R(P57)』より

例として、「桂正和先生の描くお尻」をあげていらっしゃいました。この例をあげられてしまったら「なるほど」と納得せざるをえませんね。たしかに、あのお尻はすごい。

かわいい女性、凛とした美しい女性、肉感的で色っぽい女性など、多彩に描けるようになりたいですよね~。ほんと、絵の練習をしはじめたころなんて絶望的に描けませんから。(私はいまだに苦手ですけども)

そんな中で突破口をひらくのが、「フェチ」ということなんでしょうね。拘りをもっているところを中心にして、腕をあげていく。「これは誰にも負けない」というところがあると、強みになりますものね。

「河下水希」先生の主な作品:

いちご100%』『あねどきっ』『初恋限定。』など。

いちご100% 1 (ジャンプ・コミックス) あねどきっ 1 (ジャンプコミックス) 初恋限定。 1 (ジャンプコミックス)

3:「島袋光年」先生からのアドバイス

マンガを描く上で、キャラクター作りに悩んでいる人も多いものと思います。多くの読者に愛されるようなキャラクターを作るのって難しいですよね。

そんなあなたに、「島袋光年」先生からのアドバイスです。(以下、『ヘタッピマンガ研究所R (ジャンプコミックス)』より引用)

「読者がキャラを好きになるポイントはたくさんあると思うけど、共感に勝るものはないんだよ!」『ヘタッピマンガ研究所R(P101)』より

共感、大事ですよね。

さて、それでは、読者から共感をえられるようなキャラクターというのは、どういったものなのでしょうか? 島袋先生曰くそれは「ギャップ」なんだと。ギャップのあるキャラクターほど共感がえられるのだとおっしゃっていました。

例えば、漫画『ONE PIECE(ワンピース)』のルフィは、めちゃめちゃ強いわけですが、水に弱いとか、天然だとか、お腹が減っていると力が出ないとか、いろいろ弱点となる設定も組み込まれています。

そういうウィークポイントがあるほど、応援したくなるわけです。

おそらくこれは、「そんなの誰でも知ってらあ」と思った人もいらっしゃることでしょう。「そういったうまいギャップを考えるのが難しいんやないか」と。たしかに、おっしゃる通りです。

さらに島袋先生はこんなこともおっしゃっていました。やはり、いろいろな人と実際に話してみて、おもしろいと感じた要素をストックしていくしかないんじゃないかと。そしてここぞというときに出せるような仕組みを作っておけば良いわけです。

「島袋光年」先生の主な作品:

トリコ』『世紀末リーダー伝たけし!』など。

トリコ 1 (ジャンプコミックス) 世紀末リーダー伝たけし!ワイド判 1 (ジャンプコミックスデラックス)

4:「松井優征」先生からのアドバイス

自分の好きなジャンルでぐいぐい攻めていると、同じように好きな人にしか理解されない作品になってしまう傾向があるようです。(いわゆるマニア向け)

もちろん、ターゲットユーザをしぼることは悪いことではありませんが、『週刊少年ジャンプ』のようなメジャー大衆誌で描く場合や、大ヒットを求めるのであればそれだけでは足りないのでしょう。

そのジャンルに興味がないような人にも楽しんでもらえるようでないと、そもそも描き続けることすらできなくなってしまうわけです。

それでは、どうすれば良いのか? そんなあなたに、「松井優征」先生からのアドバイスです。(以下、『ヘタッピマンガ研究所R (ジャンプコミックス)』より引用)

「クククッ・・・時には題材をイジリ倒す「悪意」を!!作家は内に燃やし続ける必要があるのです」『ヘタッピマンガ研究所R(P88)』より

好きすぎてぐーっと作品に入り込んで回りが見えなくなってしまわないように、ときには距離をおいて考えられるようでなければいけないというわけです。

すなわちこれ、世阿弥いうところの「離見の見」です。俯瞰してみる目をもつことが大切なのです。「目を前に見て心を後ろに置け」ということ。(『花鏡』より引用)

そしてそれを行うには、ときに「悪意」すらもってイジリ倒すくらいの心構えがなければ、物事を客観的に見る視点はなかなか身につきませんよというのが松井先生のおっしゃっていることなのかなと思います。

「松井優征」先生の主な作品:

魔人探偵脳噛ネウロ

魔人探偵脳噛ネウロ 1 (ジャンプ・コミックス)

世阿弥は、室町時代に活躍した有名な猿楽師です。猿楽とは、軽業や曲芸、歌舞・音楽などの芸能一般を指します。

5:「冨樫義博」先生からのアドバイス

プロットを組んでいると、うまくかみ合わなくなることってありますよね。「全体的な話の展開としてこうしたい」というのと、「キャラクターの性格上においてはこういう行動をするだろう」というところで食い違いが起こってしまう。

困っちゃいますよね、ほんと。

そんなあなたに、業界内でネームの真理に最も近い男と言われている「冨樫義博」先生からのアドバイスです。(以下、『ヘタッピマンガ研究所R (ジャンプコミックス)』より引用)

「あ 基本的には漫才ですよ 大好きなんです漫才 基本的にはこう・・・ネームにする前に 紙にキャラ達のセリフのかけ合いを書き出すんですよ その中でキャラ同士が そいつらしさを守った上での 最良の一手を ボケ ツッコミみたいな感じで バンバンかぶせていくんです そんで論理展開させてってー 最後は主人公がそのずっと上をゆく解を打ち出す そんな感じです」『ヘタッピマンガ研究所R(P129)』より

HUNTER×HUNTER』の ゴン=フリークスは、とくに顕著です。冨樫先生がおっしゃっている通りの主人公を体現する存在といえそうです。

例えば、ハンター試験の最終試験でのこと、ハンゾーとのやりとり「でも降参するのもいやだ!! だからもっと別のやり方で戦おう!」(第4巻 P154より引用)なんかは、まさにずっと上をゆく解といえます。

重要なポイントはおさえておくにしても、最初からプロットをがちがちに組まずに、ある程度は間をたゆませておくと、いいんだよなあなどと感じました。

そうすれば、ボケ・ツッコミで展開もおもしろくなるし、新たに浮かんだアイデアも組み込みやすいですからね。ああ、もっと柔軟性がほしい。

「冨樫義博」先生の主な作品:

HUNTER×HUNTER』『幽★遊★白書』『レベルE』など。

HUNTER×HUNTER 1 (ジャンプ・コミックス) 幽★遊★白書 1 (集英社文庫―コミック版) レベルE 1 (ジャンプ・コミックス)

もっと若い頃に読んでみたかったなあ

1:10代の頃に読みたかったよ

ヘタッピマンガ研究所R (ジャンプコミックス)』の一部をほんの少しだけご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。この本の良さが少しでも伝わっているといいんですけど。

ヘタッピマンガ研究所R (ジャンプコミックス)

この本を読んでいて、もし自分がまだ若い頃にこういう本があったなら、どうだっただろうと思わずにはいられませんでした。そりゃあもう 10代の頃に読みたかったですよ。

もちろん、これですべてがまかなえるなどということはありえませんが、ここまで親切に書き示していただくと、基本的な方向性は明確ですから、非常に挫折はしにくくなるように思います。

2:でもそれはそれで大変なのかも

ただ、いまの若い人は逆に大変なのかも。

マンガの描き方によらず、こういう本によって、何をすればいいのかが分かってしまうわけですから、ある一定のところまではみんな行けてしまいます。レベルの高いライバルが異常に多いわけです。

でも、昔と今どちらが良いかなんて言っても仕方がないことですよね。「困難な時代」などとも言われていますが、結局は、やるべきことをやるしかないのだから。

何にせよ、あとで「なんで自分にもっと素直になってあげられなかったんだろう」などと後悔するような人生にだけはしたくないものです。

若い人がおもろいマンガを描いてくれることを楽しみにしつつ、お話はおしまい。チョキン、パチン、ストン。

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次回予告

次回は、ダイエットまとめが終われば上げたいんですけど。いやはや、なかなか。


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スキルアップしたい人のための記事をご紹介します。

作成日:2012/02/27 更新日:2012/02/27

コメントありがとうございます。

お手数ですが、コメント前に留意事項をご覧くださいませ。

また、現在ご質問にお答えする余裕がない状態にあります。よろしくお願いいたします。

あー!

階段の感覚はスゴく分かりますー!

そしてそれは、落ちる時も同じような…。

マンガ家さんて、本当に凄いですね。

うん!

ヤマトさん、こんにちは!( ・∀・)ノ
コメントありがとうございます。

おおぅ、やはり絵を描くのが好きな人は体験しているのですね。
ヤマトさん、うまいものなー。ヾ(*´∀`*)ノ

ある程度うまくなると、「落ちる」体験もすることになるわけか。
そうかーなるほどー。描き続けないと、勘が鈍るんですかね。


マンガ家さんて、ほんとすごいですよね、たしかに!

物語を創るのと、絵を描くのと、
二つの才能を伸ばさなければいけない。まさに神業ですわ。

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No title

いまの漫画っていろいろ恵まれてるから、昔の漫画家さんとの違いは出版社が望むものを無理に描かなくてもよくなったってことじゃないかなー? と思ったり。 

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