厳選! おもしろかった小説 7冊(2011年)

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厳選! おもしろかった小説 7冊(2011年)

厳選! おもしろかった小説 7冊(2011年)

おすすめの小説です!

ここ数日、年末ということでいろいろな整理とともに読書ノートもチェックしていました。さて今年(2011年)は何冊くらい小説を読んだのだろうとカウントしてみたところ、短編・長編あわせて160本くらいでした。

「これおもしろかったなあ」「あ、これも! これも!」としみじみと感慨に耽ってたわむれているうちに、むずむずと誰かにこの思いを伝えたくなってきました。

そこで、とくにおもしろかった小説厳選して7冊だけご紹介させていただきます。エンタメとして楽しめる小難しくない作品を中心に選びました。

できるだけネタばれしないように気をつけて書いてあります。良かったらお時間のあるときにご覧になってみてください。また、掲載順はランキングではありません。7冊すべておもしろいですよ。

それぞれの本の出版年が2011年というわけではなく、私が今年読んでおもしろかった作品です。出版年はさまざまです。


『穴 HOLES』

まず一冊目は、ルイス・ サッカーさんの『穴 HOLES』です。

呪われた家系に生まれてしまった主人公が、冤罪によって特別な矯正施設(少年院のような場所)へ送られてしまい、その後いったいどうなってしまうのか? というお話。

主人公の性格からくるコミカルなおもしろさで話はテンポよく進み、しっかり伏線が回収されていくさまは見事としかいいようがありません。1999年度ニューベリー賞受賞作。「エンターテインメント小説ってのは、こう書けばいいんですよ」というお手本みたいな作品です。

やはりというべきか、映画化もされています。(なにしろ読んでいて、映画のカット割りが浮かんでくるようなイメージしやすい小説でしたから)

穴  HOLES (講談社文庫) 穴/HOLES [DVD]

以下、読むときの留意点です。

  • 名前やあだ名が、ドバッと出てくるので、最初のうちは混乱するかもしれません。気にしないか、別途書き出して整理しておくと良いでしょう。
  • 笑い(ギャグ)がアメリカ風味なので、ちょっと違和感をおぼえるかもしれません。その辺は、温かく見守ってあげると良いでしょう。

「ああ、小説っておもしろいんだなあ」ということが改めて実感できる作品だと思います。


『カメレオンの呪文』

二冊目は、ピアズ・アンソニイさんの『カメレオンの呪文 (ハヤカワ文庫 FT 31 魔法の国ザンス 1)』です。

魔法の国にすむ主人公が、魔法を使えないという理由でこのままでは国外追放されてしまうかもしれないぞ!? どうする? どうなる? というお話。

この「魔法の国ザンス・シリーズ」は、ファンタジーが好きな人たちの間では有名な作品なのだそうです。ピンチの連続に、もうね、どんどんお話の中に引き込まれていく感じ。

表紙はクラシカルですが、中身は古さを感じさせません。先が気になって、止まらなくなるかも。

カメレオンの呪文 (ハヤカワ文庫 FT 31 魔法の国ザンス 1)

以下、読むときの留意点です。

  • 第三章あたりまではちんたらぽんたらしている印象を受けるかもしれませんので、ちょっと我慢して読んでみると良いかもしれません。尻上がりにおもしろくなっていきます。
  • セクシーな雰囲気のシーンもいくつかあります。魔法ファンタジーですが小さいお子さん向けではないかもしれません。(エロくはないですよ)

ファンタジー・異世界にどっぷり浸かりたいという人には、とくにおすすめしたい作品です。


『ダレン・シャン』

三冊目は、ダレン・シャンさんの『ダレン・シャン 1 (小学館ファンタジー文庫)』です。(著者名とタイトルが一緒なのでまぎらわしいですね)

奇怪な人たちの集うサーカスに主人公が関わっていくことで、やがてとんでもない事態に巻き込まれていくというお話です。

この「ダレン・シャン・シリーズ」は、映画化・漫画化もされている人気作品なのだそうです。これもプロットがしっかりしているなと感心させられた作品でした。じつにうまいね。

ダレン・シャン 1 (小学館ファンタジー文庫) ダレン・シャン~若きバンパイアと奇怪なサーカス~ [DVD] ダレン・シャン VOLUME1 (少年サンデーコミックス)

以下、読むときの留意点です。

  • 主人公に共感しにくいシーンもあるかもしれませんが、この年代の少年はこういうものだと理解できれば、すんなり入っていけると思います。
  • わりと暴力的で残虐なシーンもございます。ちょっと血を見ただけで卒倒してしまうような人には向かないかもしれません。
  • 蜘蛛(くも)が苦手な人も、読み続けるのは厳しいかもしれません。

小学生が、親に隠れてドキドキしながら内緒で読んでほしいようなそんな作品です。間違った選択をしてしまう人間らしい弱さがとてもうまく描かれていますよ。


『旅のラゴス』

四冊目は、筒井 康隆さんの『旅のラゴス (新潮文庫)』です。(この本は、Missdiamondさんに教えていただきました)

高度な文明を失った人類、その失った文明と引き換えるかのように発現した超能力。なぜ文明は崩壊したのか? 人類はどこへ向かうべきなのか? 主人公は困難な旅を続けながら答えを探し求める。壮大なSF大河ドラマです。

旅のラゴス (新潮文庫)

以下、読むときの留意点です。

  • 最初のうちは主人公の明確な目的が見えにくいので、ふわっとした仕上がりになっています。淡々と読み進めていくうちに世界観がみえてきて、だんだんおもしろさが分かってくると思います。
  • どちらかというと、男性の欲求を満たしてくれる物語に仕上がっていると思います。

細部までしっかり作り込まれている良い作品です。


『ユウキ』

五冊目は、伊藤 遊さんの『ユウキ』です。

なぜか主人公は、「ユウキ」という名前の同級生と縁があるらしい。いままですべての親友の名前が「ユウキ」だった。そんな歴代の「ユウキ」たちと主人公がおりなす成長の物語が爽やかにさらりとつづられています。

ユウキ (福音館創作童話シリーズ)

以下、読むときの留意点です。

  • 一見他の作品と比べてしまうと、地味な印象をもつかもしれませんが、この本のオチはとても素敵です。是非、最後まで読んでいただきたい。
  • 淡い胸のキュンッとする切ない感覚に悶え死にそうになります。ノスタルジックな想いがよみがえります。

「日本にもこういうセンスの良いYA作品があるんだな」と驚かされました。もっともっと高く評価されてもよい作品だと思います。


『独白するユニバーサル横メルカトル』

六冊目は、平山 夢明さんの『独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)』です。

この本は表題作「独白するユニバーサル横メルカトル」を含む計8本の作品がつまった短編集です。「独白するユニバーサル横メルカトル」は2006年に第59回日本推理作家協会賞を受賞しています。

「オペラントの肖像」「Ωの聖餐」「卵男」あたりがおもしろかったです。全体的に、かなりグロいです。えぐいです。ジャンルとしては何なんでしょうね? サスペンス? ホラー? 怪奇小説?

独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)

以下、読むときの留意点です。

  • 痛々しくて読んでいられない作品が多いです。気分が悪くなる箇所もありますから、これはダメかもと少しでも感じた人は近づかないほうがいいでしょう。
  • 成人して(人格形成が固まって)から読んだほうがよろしいかと思います。子どもが読んではいけません。

なぜこの本を読むことにしたかというと、『HUNTER×HUNTER』や『幽・遊・白書』でおなじみの漫画家 冨樫 義博さんが、話作りのメソッドを組み立てるための素材として読んでいらっしゃったと聞いたためです。

たしかに構成がしっかりした、質の高い作品ばかりでした。また、この少ない枚数で、どんでん返しをズバッズバッと入れてくるあたりはさすがだなと思います。


『びりっかすの神さま』

最後、おお取りの七冊目は、岡田 淳さんの『びりっかすの神さま (偕成社文庫)』です。

ある日、教室で小テストをうけていた主人公に、なぜか小さいおっさんが見えはじめる。え? 何これ? なぜこんなおっさんが見えるようになったの? という不可思議なお話。

学校の勉強っていったい何なんだろう? 教師の役割って何だろう? と考えさせられるとても意義深い作品です。

びりっかすの神さま (偕成社文庫)

岡田さんの作品は総じてしっかりしたテーマをもって描かれているんですけれども、だからと言って押し付けがましい教訓じみたところがなく、物語としてちゃんとおもしろいところがすごいんですよね。

今年は岡田さんの作品を読みまくっていました。主だった他の作品もおすすめ順で掲載しておきます。(一般的には『二分間の冒険』が一番有名なのかな)

もうね、小学4、5年生のお子さんに是非読んで欲しい作品です。日本にもこんなにおもしろくってレベルの高い作家さんがいるのかと、ご存知でなかったかたには驚いていただきたい。

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次回予告

みなさん、今年はいかがでしたか? 良い出会いはあったでしょうか。おもしろい本があれば教えていただけるとうれしいです。

次回は、年始のご挨拶です。それでは、どうぞよいお年を。


関連記事

スキルアップしたい人のための記事をご紹介します。

作成日:2011/12/31 更新日:2011/12/31

コメントありがとうございます。

お手数ですが、コメント前に留意事項をご覧くださいませ。

また、現在ご質問にお答えする余裕がない状態にあります。よろしくお願いいたします。

No title

大晦日ですね。早いものです。

今年もお世話になりました。
ありがとうございました。


旅のラゴス、読まれたのですね。
ちょっと今の時代には長い小説かも。
うちにはもう無いのですが、古本屋さんあたりでみつけたらもう一度買って読んでみたいです。


今夜はうちは夏にもらってあまっている冷麦で年越しです。
年越し冷麦。めんつゆは温かくします。


ではまた来年もよろしくお願いします。

びっくりするくらいあっという間

Missdiamondさん、こんにちは!( ・∀・)ノ
コメントありがとうございます。

早いもので大晦日ですなぁ。
この1年、びっくりするくらいあっという間でした。

今年もお世話にばっかりなりました。
来年もどうぞよろしくおねがいいたします。


『極限の民族』も買いましたのよ。
まだ、読んでないけど。(〃▽〃)えへっ

いろいろとまた教えてくださいませ。


冷麦ですか。
蕎麦より細く長くでいいかもしれませんね。ヾ(*´∀`*)ノ

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