ゆるやかな仲間意識をもつ集合体の形成
ティッピング・ポイントの背景の力
記事『粘りのあるブログは、熱狂的なファンをうむ』の続編です。
前回までは、「インフルエンサー」としての能力の必要性と、人気の定着に必要な「粘りの要素」についてお話しました。
今回は、ティッピング・ポイントシリーズの最終回「背景の力」について書きます。
「背景の力」について考えてみる
1:「背景の力」とは?
この本で紹介されている「背景(の力)」という言葉は、現実社会における、自分が関わりあう生活環境のことを指(さ)して使われています。
例えば、誰かが山中(さんちゅう)に、電化製品などを不法投棄すると、その同じ場所に「それなら、私もいいだろう」と言って、捨てていく人が増えたりします。(「割れた窓」理論)
環境(外的要因)が、人間に与える影響は、とても大きいのです。
どのような場所に生まれ、どのような人と関わりあい、どのような環境で育つかは、あなたの人生を大きく左右します。
この本というのは、マルコム・グラッドウェルさんが書いた『急に売れ始めるにはワケがある』という本です。
2:ブログに関する「背景の力」
それでは、ブログの場合の「背景(の力)」とは、どういったものになるのでしょうか?
おそらく、Web空間における、とくに自分が関わりあっている、次のような他のWebサイトのことであろうと思います。
- 個人サイト
- 検索エンジン
- ディレクトリサイト
- ソーシャルサイト
爆発的な情報感染の広がりを望むのであれば、これらの「Webサイト(背景が及ぼす力)」と、どのように関わりあっていけば良いのか?を考える必要があるわけです。
3:F・コトラーさん曰く
そういえば、マーケティングの大家フィリップ・コトラーさんも、次のようにおっしゃっています。(『コトラーを読む Page24より引用』)
21世紀にマーケティングを拡張する最大のテーマとは、「つながる」ことだ。
どうやら、「どのように、他者とつながるのか?(つながり方)」が、いま、とても重要みたいです。
また、この本の著者である酒井光雄さんは、次のように書いています。少し長いですけれど、ご覧になってみてくださいませ。(『コトラーを読む Page33より引用』)
メーカーはモノさえつくっていれば済む時代ではなくなり、顧客が求める価値(商品はもとより、接客などのサービスから自社サイトの使い勝手まで)を創造する時代に入りました。また顧客に売りつける発想ではなく、顧客を創造し、ファンやサポーターになってもらい、いつまでも自社を利用してもらうことが、企業の存続には不可欠になったのです。
単に「つながる」だけではなく、これからは「継続してつながる」ことが重要であると言えそうです。
4:Web上の「つながり」とは?
Web上で、ブログが「つながり」を求めるとなれば、基本は「リンク」ということになるかと思います。
検索エンジンも、そのブログの「被リンク(バックリンク)」の質量を、評価の判断材料のひとつとしていますから、「背景の力」は、リンクをたどってやってくると言えるかもしれません。
それでは、ブログの背景となる「他のWebサイト」と、「リンク」というものを中心にして、考えを進めてみようと思います。
どのように「つながる」のか?
時代の移り変わりも感じていただくために、少し昔のお話からはじめます。
1:ディレクトリサイトから、検索エンジンへ
大昔(2000年頃?)は、検索エンジンが今よりもはるかに使い物にならないひどいレベルでしたから、ディレクトリサイトの存在価値が大きかったように思います。
次のようなディレクトリサイトを利用して、ユーザは目的のWebサイトを見つけていました。
- dmoz
- Yahoo!カテゴリ
- 個人サイトの整理されたリンク集
などなど
これらのディレクトリサイトは、今でも、オーソリティ(権威ある)サイトとしての評価は残っていますが、ユーザの利用度は落ちているようです。
そして、少しずつ検索エンジンの性能が上がることで、主役はディレクトリサイトから、検索エンジンへと引き継がれることになりました。
2:数(かず)が多ければ評価された時代
検索エンジンの重要性が増すことで、「SEO」という方法がうまれ、過剰なSEOに熱狂するような時代もありました。
2006年頃までは、とにかく「被リンクさえ多ければいいんでしょ?」ということで、一般の人でさえも、よく分からない検索エンジンや、ディレクトリサイトなどにも、多量に登録することが多かったように思います。
個人間(こじんかん)でも、まったくジャンルの違うよく知らないサイト同士で、相互リンクすることもありました。とにかく、数!数!数!だったのです。
しかし、そのようなとくに意味をもたない「被リンク」は、以前よりも検索エンジンから評価されなくなってきています。
検索エンジンが、少しだけ賢くなったんですね。
これは、プログラムで大量に被リンクを増やすような、スパム的な行為に走る人が後を絶たないことも、ひとつの要因であろうと思います。
相互リンクも同様です。「相互リンクには、意味がない」とまでは言いませんが、以前より効果は弱まってきているようです。
3:「ソーシャル」な時代
そして、主役の座は検索エンジンから、ソーシャルサイトへ引き継がれつつあります。
ブログ運営者の意識もだいぶ変わりました。前述のような、数!数!数!の不毛な考え方(作業)は消えて、ソーシャルサイトにおける自分のポジショニングに注力しています。
例えば、従来の相互リンクという関係性であれば、事務的にサイト同士を結ぶだけの 1:1の関係で完結していました。
しかしいまは、ソーシャルサイトを利用した n:nのリンクや、ブックマークを行う関係性が求められています。
はてブ(はてなブックマーク)や、Twitterのシステムは、アクセスを増加させやすい仕組みになっていますから、効果も絶大です。
誤解のないように書いておきますが、これは、ソーシャルサイトを使って「お互いにすべてのページにリンクし合おうぜ!」というようなお話ではありません。それでは、数!数!数!の論理と変わりがありません。
それは、徒労に終わります。
ソーシャルサイトというのは、おもしろい・役立つ情報を発信、あるいは紹介できる人だけが評価されます。
その評価は、例えば、はてブであれば「お気に入られ」であり、Twitterであれば「フォローされている」になります。(数も大切ですが、誰から?も大切です)
評価されている人でなければ、アクセスはうまれません。アクセス(クリック)がなければ、それは意味のないただの文字の羅列に過ぎません。
どのようなソーシャルサイトがあるのか?は、記事『Webマーケティングとは?』をご覧ください。
4:ゆるやかな「つながり」をもつ集合体
今後は、単にWebサイト同士がつながるというよりも、人(ひと)同士がつながるイメージをもっておくと良いのかもしれません。
とは言うものの、そんな何十人、何百人と密接な関係を維持できる人は少ないはずです。時間にも限りがあります。
ゆえに、常日頃からべったりと仲良くしているわけではないけれど、お互いにメリットを享受できる、つかず離れずの関係性を保つグループが必要になります。
必ずしも厳密に区切られるものではありませんが、図にすると、次のようなイメージです。
例えば、第一層が密接な関係であるとするなら、第二層くらいの関係の人たちと「ゆるやかな仲間意識をもった集合体」を形成するわけです。
何しろこれだけ書く側が増えると、しっかりと読んでくれる人の割合が減少し、良い記事や、おもしろいブログであっても、埋もれてしまう可能性があります。
それをフォローする意味でも、ティッピングするきっかけを作る存在が、お互いに必要になるのです。
馴れ合いになってしまうと、「数!数!数!の論理」とあまり変わらないので、注意は必要です。
5:グループ(集合体)に参加する方法
「わたしも、そういうグループに入りたい!」という場合は、おそらく、次のような要素をもっていると入りやすいように思います。
- 信頼できる人。(スパム行為に走らない人)
- そこそこ、インフルエンサーとしての能力がある人。
- より積極的に、リンクをくれる人。
- コメントを書いて、モチベーションをあげてくれる人。
- 情報を提供できる人。
などなど
こういう記事を書いておきながら何なんですが、私なんかはまだ未熟で、インフルエンサーとしての能力を一所懸命に高めているような状況です。
それでも、リンクを張りたいと思っているサイトはいくつかあるし、できるだけ機会を作ってリンクを贈っています。(十分ではないかもしれないけれど)
ですから、たとえ上述のような条件に完全に合致していなくても、とりあえず、少しずつでもはじめてみたら良いのではないかと思います。その人の能力なりの結果は得られるはずです。
6:SMOしましょう
「背景(の力)」は、時代とともに移り変わります。いまは、ソーシャルサイトで、どのように活躍できるかが、問われているのです。
専門的な用語をもちいるなら、SMO(Social Media Optimization:ソーシャルメディア最適化)と呼ばれている考え方(方法)になります。
SEO対策に目途がついたら、SMOについて考えてみると良いように思います。さらに、Webマーケティングとして総合的に考えられれば、尚よろしいかと思います。
もし、あなたがブログで爆発的なヒットを目指すなら、秋の夜長に少し考えてみると、何か良いことがあるかもしれません。
SMOやソーシャルサイトに関する役立つ記事
SMOに役立つ記事や、今後の時代の流れを示唆する記事です。
1:SMOに関する役立つ記事
- 住 太陽のブログ(2007/01/21)
『進化する SMO -- SMOの18のルール』 - 清音のSEOブログ(2009/06/29)
『次なる、アルゴリズム』
2:今後の時代の流れを示唆する記事
- Techcrunch Japan(2009/10/23)
『明日のWebを支配するのはTwitterとFacebookだ, Googleではないという説』 - ワークスタイル・メモ(2009/10/30)
『日本のツイッターの未来予想図は、2004年のブログブームを振返れば見えてくるかも。』 - 404 Blog Not Found(2009/10/31)
『#twitter と #blog の一番(大きく|見落とされる)違い』 - CNET Japan(2009/11/04)
『グーグルCEOシュミット氏が語る5年後のウェブ--大きく変化するインターネット』 - 検索エンジンWatch(2009/11/10)
『コストパフォーマンスの高いオンラインマーケティングはコンテンツ流通(拡散)の推進力を如何に低予算で高めるかという事』
おまけ(相互リンクの作り方)
相互リンクの効果が、弱まっているとは言うものの、より効果を上げる作り方というものはあるように思います。
例えば、自分のブログでは、次のような形で作る方が良いし、次のように作っている相手と相互リンクする方が良いはずです。
- ユーザが、利用したくなるようなリンク集を作る。(クリックされることが大切)
- ジャンルの違うブログを1ページに混ぜないで、構造的にページを分けてリンク集を作る。(1ページ1ジャンル)
- 相互リンクしている以外の役立つブログへもリンクする。
- リンクだけでなく、一言そえるか、1ページ丸々、相手のブログを紹介する記事を書く。
- たまに記事中で、相手のブログを紹介する。
などなど
相互リンクであろうと、価値のあるものにしてしまえば、検索エンジンも認めざるを得なくなります。
つまり、インチキな意味のないモノを機械的に作るのではなく、まともなモノをちゃんと作れば良いわけです。(それって、いわゆる一般的なリンク集)
次回予告
次回は、ちょっと考え中です。FC2ブログ関連の記事にしようかしら、最近、書いていないので。(FC2ブログでコメントを書いてみよう!)
関連記事
Webマーケティングや、SEO対策などに関する記事をご紹介します。
1:Webマーケティング
作成日:2009/11/01 更新日:2009/11/11
コメントありがとうございます。
お手数ですが、コメント前に留意事項をご覧くださいませ。
また、現在ご質問にお答えする余裕がない状態にあります。よろしくお願いいたします。
勉強になります。
モンモン
コメントありがとうございます。お久しぶりーふです。
そうですよね。
作る段階では、孤独な作業。
自分との戦い!
クリエーティブな職人業です。
とは言うものの、情報集めや、成長意欲の刺激とか、
それなりにつながりをもっておかないと、
モンモンとしてくるやもしれません。
その辺のバランスが難しいですよね〜。
私はこういうキャラなので、
あまり信頼されないのが悩ましいところです。(´Д`;)
もうひとつクリックにつながらないので、
何とも申し訳ない感じになっています。
もっとアクセスをどーっと、
流せるくらいになれると良いのですが。(;´Д`)ぺやんぐ




























ホームページをかじりはじめた私は最近格好つけて「HP作成とは自分とだけ向き合う職人的作業やな」と思ってましたが、大事なリアルな繋がりや外と向き合いが希薄になってきてる気がします。。イカンイカン
リンクしていただいてるkumacrowさんの、はてなブックマークはすごく検索で上位にきますね。(BILLSのとか仕事のとか)スゴイ。